バイエル3・4・5・6・7番

第一ステージ

つぎはバイエル17ページ、3番~7番まで一気に進み ます。ここからはいよいよ両手での練習が始まります。バイエル3番~ 6番までは両方の手とも同じ音を弾くユニゾンの練習です。ドの音から ソの音まで順番に上がっていって、その後今度は順番にドの音まで 下がってくるというパターンになっています。両手ともきちんと合わせて 一音づつ粒をそろえて滑らかに弾くのは思っている以上に難しい事なの で、しっかり練習しましょう。また、長いスラーがかかっています。 当然この何小節ものスラーの部分でひとつのフレーズです。一まとまり に聞こえるように途中で音が切れたりしないように気をつけましょう。 でも、音が切れないように気をつけるあまり、前の音と次の音が重なって鳴る ということが無いようにしなければいけません。デジピやキーボード の音色をオルガンなどに変えて、弾いてみてください。前の音と 次に弾いた音が重なっているかどうかチェックしやすいと思います。

バイエル7番も基本的にはユニゾンの練習で注意点は6番 までと一緒なのですが、7番の最後には、右手と左手で掛け合いのように 時間差で同じ動きをし、その後両方がまた合わさって終わるというパターン になっています。7番での練習の山場は、6小節目のあたま、右手は 最初から続いているフレーズの終わりの音ですのでそのまま弾けば いいのですが、ところが左手は新たなフレーズの始まりの音になって います。という事は左手は6小節目の最初の音を弾く前に一度鍵盤 から指を離す必要があるという事です。右手はそのままつなげて 弾かなければいけないのに、左手だけ一度鍵盤から離し、また弾き 始めるのは慣れるまでかなり難しいです。またその次の7小節目、 あたまの一拍目は右手は四分休符になっているため、今度は右と左が 逆になってさっきと同じことをしなければならなくなっています。 この練習はとても重要ですので頑張ってマスターしてください。

バイエルの最初からこんなにやる事があって、なんて大変なんだ と思った方もいるかも知れませんが、基本的には新しく練習しなければ いけない技術は一曲に付き一つか二つです。しかも、ここで開いている 講座は大人でピアノ風味を味わいたい人向けですので、これでもピアノの先生に レッスンを受けるよりはずっと易しい内容になっています。ですから頑張って 練習しましょう。また、できない事を後回しにしても、現在できない事 は後になって知らないうちに出来るようになったりはしないものなので、 新しく学ぶ技術は初めて出てきたときにマスターしてしまいましょう。 もしマスターするのが難しいと感じたら、まず間違えないで弾けるくらい の速さにテンポを落としてゆっくり練習してみてください。出来るよう になってから少しずつテンポを上げていけば弾けるようになります。

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