ピアノの先生選び~大人の再開ピアノ その2

ピアノレッスン備忘録

その1の続き

ピアノを再開直後は、指がもつれて、まともに音階も弾けない状態。20年も適当にピアノ撫でまわしてたうちに訳が分からない弾き癖とかもついていて、自分で思っているようにピアノが弾けない。いわゆるブランクってやつの手ごわさに、恐れおののき、迷い、途方に暮れた。

とにかく、基礎練習からやらねば!ってことで、自分でハノンやらなにやら、とにかく手あたり次第手探りに、ピアノをまさぐるように練習、練習。

でも、このピアニスト先生は

「ハノンなど指の練習は、やらなくて宜しい。曲を弾いていて、できないところが出てきたら、そこを重点的に練習すれば弾けるようになる。わざわざ指の練習など、非効率だ」

とおっしゃる。これは自分の経験上の実感だけど、こういう事を言える人は才能を持ち合わせていて「弾ける人」なのであり、才能がない自分などは「頑張っても弾けない人」なのである。そもそも、50メートルを10秒で走ることもできないのに、100メートルを20秒で走ることなど、出来ないのだ!

レイトスターターで、子供のころに単純な基礎練習をしていないのだから、曲のフレーズを利用して練習したところで、弾けるようにならない。それどころか、弾けないフレーズを弾けないまま繰り返すのだから、逆に弾けない練習をしているようなもん。

これをいくら申し上げても、弾ける人にはわからない。ピアニスト先生曰く「練習しても出来なかった事がないから、わからない」のだそうで。。。

こんな調子で始まったレッスンは、曲を弾いても弾いても先生の満足する仕上がりには到達しない。ツェルニー40番も、マルを貰えないまま、少しずつ進んでいく。

マルを貰ってないから、いつ終わるのか終わったのか、これでいいのかダメなのか、何もわからない。何も言われないし、普通に今までの曲を練習して行ってるのに、翌週、練習して行った曲を弾こうとしたら「次の曲弾いて」とくる。この曲は終わったのですか?と尋ねると

「だって、これ以上もう弾けないんでしょ?」
「だったら練習しても・・・」

まぁ、おっしゃる通りなんだけど、20年来のピアノに対する何か片付かない感じを解消するために習いに行ってるのに、なんだか懸念事項が増えてるというか。モヤモヤがさらに増しているというか。どうせ練習してもやるだけ無駄って気分になるというか・・・

先生の言うとおりにしていても、何も解決しないと思い始め、自分で調べたり本を買ったり実践したりの模索状態が始まったのはこの頃で、とりあえず「ロシアンスケール」という練習を、自分で勝手に、こっそり開始することにした。

つづく

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