ヤマハアップライトピアノ U3A

ピアノメインの音楽関係

電気ピアノで用が足りなくなり、デジピでも練習にならなくなったので、思い切ってピアノを入れ替えることにした。

と言っても、中古のピアノだ。

色々調べた結果、日本製のピアノの品質がピークであった頃の最後の時期に作られていた「U3H」というアップライトピアノを探すことに決める。このU3Hというピアノは、製造時期も長く生産台数も多く、2021年現在でも多数市場に流通しているピアノである。

アップライトピアノにも種類があって、ヤマハの場合は、大まかに分けると数字の1がつくタイプと数字の3がつくタイプだ。この数字の大きさによってランクが変わるのだが、ランクだけではなくて、ピアノの大きさも変わる。1型が一番小さく、3以上が一番大きい(3型がすでに最大サイズの大きさなので、それ以上の数字になっても大きさは変わらない)。ピアノの大きさが変わると何が違うのかというと、もちろん値段も違うが、大きな要素は、弦の長さと響板の大きさだ。

弦の長さと響板の大きさは、そのままピアノの音量と表現力に直結する。なので、アップライトといえど、大きければ大きいほど、良いと言うことに、一応なっている。

で、この3型アップライトは高さが131cmで、これは世界でほぼ共通してアップライトの最大サイズなのだ。弦の長さは、グランドピアノの3型とほぼ同じで、響板に至っては、グランドと違って響板の形が長方形であるために、3型グランドピアノよりも響板面積が広い。すなわち、C3グランドピアノよりも、下手すると音量が大きいということになる。

いつも色々お世話になっている調律師さんの紹介を受けて、隣の市にある楽器店へ行く。
そこで中古のU3Hを数台、チェックしたり弾き比べてみたりしたのだが、どうもパッとしない。U3Hは古いので、1970年代製造のものがほとんどで、色々調整手直しはしていても、あちこち消耗しているのだ。その展示会場には、U3Hの後継のU3Aというアップライトピアノもあったのだが、こっちの方が数年新しいだけあって、まだマシな感じ。

で、調律師さんとも相談した結果、この1980年代製造のU3Aを買うことにした。U3AはU3Hよりも少しコストダウンが図られていて、品質という点では少々落ちるのだが、消耗品という観点からみれば、U3Hよりは消耗度合いが少なかった。

値引きなどもしてもらったが、電気ピアノの処分料と、音量を抑えるためピアノテックスという防音系のオプションや、その他防音系のもろもろグッズ(防音インシュレーターや防音台など)も含めたら、結局総額55万円くらいもかかってしまった。2019年の2月に我が家へめでたく納入。

でもこのピアノ、古いせいか、調律がはまりきらない。調律しても調律しても、すぐに音が狂ってくる。ピン板とよばれるピアノの構造部が痛んでいると調律が維持されなくなって修理が大変になるのだが、調律師さんにみてもらっても、ピン板は問題ないとの事。古いピアノだから、こんなもん的な感じ。弦も古いし、がっつりオーバーホールでもしないと、これ以上は無理的な。。それに、自分にとっては音が狂って気持ち悪いのだが、家人は特に気にならないと言うし、調律師さん曰く、「音に敏感なのかも」と言うことで、仕方なしにそのまま使用した。

でも、あまりに気持ち悪いので、本を買ったり器具を買ったりネットで調べたりして、結局、月に一回くらい自分で調律しながら使っていた。どうせ中古だし、誰かに売る訳でもないので、しまいにはハンマー成型まで自分で行ったり、アクションを分解してメンテナンスしたり、グランドピアノの鍵盤の重さに近づけるために鉛を貼って調整したり、このU3Aで随分勉強になった。

でも結局、猫の病気の事もあったり、アップライトでの練習に限界を感じたりした結果、購入から1年ほどでピアノを入れ替えることに・・・

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