フルート伴奏を止める決意をして、なんだかんだ言いながら片田舎コンサートも終了。
片田舎コンサートは、まん防地域がらみで参加者の半分が不参加となってしまい、当日はフルート2人と歌1人とピアノ2人だけ。観客も、思っていたよりかは多かったが、前回の片田舎コンサートの三分の一くらいはご来場。
私が参加したのは、フルートの伴奏と歌の伴奏と、自分のピアノソロ。
歌の伴奏は、楽譜が8ページにもわたっているけど譜めくりが出来ないので、縮小コピーした楽譜を伴奏部分だけ切り貼りして4ページにした伴奏譜を自作。譜めくりは1回だけで済むんだけど、伴奏だけの譜面にしたから、歌が今どこを歌っているのかわからず、これはこれでムズイ・・・しかも、イントロからエンディングまで休みなしでずっとアルペジオの伴奏だから、ぱっと見、全部同じ音型が並んでいる譜面。見失ったら最後、回復軌道に乗せるのも至難の業。。
なるべく暗譜して挑んだけど、本番は、最後の方でどこを弾いているのかわからなくなってしまい、歌と合わない和音を弾いた挙句、1小節くらい飛ばして復帰することになってしまった。
楽譜は小さすぎてもダメ、伴奏はメロディーがある程度わかるように譜面を設えないとダメ、と言うことを反省点にし、心にとどめておくことにする。
フルートの伴奏は、ただひたすら無心で弾く。大先生は、もうそれはそれはメチャクチャに吹き散らかし、違う音を足して吹いたり、端折ったり、遅くなって急遽伴奏の拍を増やしたりと、もう何が何だかわからん感じ。伴奏はノーミスで弾き進め、バランスが悪かろうともなんだろうとも大先生の過去の指示に従って無心で弾いてやった。
最後のエンディングのピアノソロに差し掛かったら、なんか走馬灯?ってこんな感じかもってな具合に大先生に言われたムカつく事を思い出してしまう。でも「あぁ、もうこれで大先生のフルートの伴奏は終わりの終わり。もう2度とするもんか」と感慨にふけって弾いていたら、最後の最後のカデンツの和音を間違えるという、トホホな事になってしまった。でも、ミスした反省よりも開放感の方が大きくて、すっきりさわやかに演奏を終えることができた。
片田舎コンサート終了後、帰宅してyoutubeのために動画編集していたら、大先生から電話。すると、「今日の動画はyoutubeに上げないでくれる? 出来が悪くて恥ずかしいから」との事。確かにグズグズグダグダのとんでもない演奏だったけど、いつもと大した変わらないよ?と心の中で密かにつっこむ。でもまぁ、仕方ないので了承し、非公開でアップしといた。
でもさ、仮にも自称プロの音楽家なんだから、ライブ演奏が気に入らないからって無かった事にするとかさ、プライド?矜持?ってもんが無いよね。しかも、自分が主催して自分の家で行ったコンサートなのにさ・・・ま、好きにすればいいさ。
んで、自分のピアノソロは、発表会にも弾く予定のショパンのノクターンだったんだけど、ぎりぎり仕上がったかな?状態で片田舎コンサートで演奏。暗譜もしていたけど、本番はやっぱり演奏途中で飛んでしまって、盛大にミス。他にもちょこちょこ小ミスを繰り返したけど、ま、途中で止まらなかっただけでもヨシ。
恥ずかしいけど、ちゃんとyoutubeにもアップしたわ。いさぎよく。
他の演者だって、みんなミスとかあったけど誰も「アップしないで」なんで言わなかったしね。人前で演奏するなら、どんなに未熟でも、そういう覚悟で演奏しないとねw
で、片田舎コンサートから発表会まではちょうど1か月。
暗譜練習と、楽譜を見ながら弾く練習と、メトロノームに合わせてゆっくり弾く練習などを繰り返し、曲中いくつかある難所は、部分練習を繰り返した。
なんだけど、練習しても練習しても、ポロポロこぼれおちていく。弾けた、弾けなくなった、を繰り返す毎日。
暗譜しているはずなのに、弾いている最中にあやしくなっていってアタフタし、そしてミス。
楽譜をちゃんと追いながら弾いていると、鍵盤を見るのが追い付かなくなってミス。
メトロノームに合わせて、ただゆっくり弾くだけなのに、なんだかわからなくなってミス。
しまいには、何も問題が起こってないのにミス。。。。
結局は、いつも自分が練習している状態と少しでもズレが生じると、とたんに余裕がなくなってミスをする、と言う事なのかも思う。なので、発表会本番に向けて「通し練習」を100回することにした。
通し練習は、その名の通り、途中でミスしようと何しようと止まらず弾きなおさず、とにかく本番さながらに弾き続ける練習。この練習をしておくと、本番にミスしても、なんとか取り繕って演奏し続けることが出来るようになる。これは、自分の経験でも間違いない事なので、通し練習をメインに日々を消化。
でも、通し練習は、やりすぎると細かい部分があやふやになって、間違ったままマイナス練習に陥る可能性もある諸刃の剣。間違ったところは、改めて細かく確認して練習しとかないとエライことに。
そんなこんなで練習を続けていたんだけど、暗譜しているのにも関わらず、なんだか怪しくなってみたり、昨日できたことが今日できなくなり、今日できたことも明日できなくなり、、を繰り返してドツボにはまる毎日。
そこでスタイン先生に相談し、左手だけで暗譜で弾いてみる練習というのをすることになった。暗譜しているつもりでも、左手だけで弾いてみると、案外覚えていなくて分からなくなったりするものなのだそう。。。
で、いざ実際に左手暗譜練習を行ってみると、これがまた、先生のおっしゃる通り全然弾けない。
弾けなさ過ぎて練習が進まないので、改めて暗譜練習をし、音を出さずに右手を動かして左手だけで弾くというのを繰り返してみた。どうも、音を覚えているというより、手の動きとか場所とか、そういう情報が暗譜に占める割合が高いみたい。この部分はこの形、こっちの部分はこのポジションみたいな感じで、ダンスを覚える感じで暗譜しているせいで、イレギュラーの時に暗譜が飛ぶ、ということがわかった。
わかってみても、なかなか思うようには練習できないんだよね。それでも、できることをやるしかない。
この1か月の間、冷蔵庫に指を挟んで血豆ができたり、猫の調子が思わしくなかったり、自分の体調も悪くて病院、病院、検査を繰り返してみたりで、結局ピアノを触らない日も多く、通し練習100回の目標も達成できなかった。通し練習は結局85回で打ち止め。ま、仕方ない。
そして発表会当日。
発表会は、コロナ禍のため、youtubeの撮影会形式で行われた。
リハーサル1回と本番1回を個人に割り当てられた時間内で続けて行う。一応リハーサルの時にも撮影を頼み、それで良ければ本番は無し、という風にお願いして、いざ、演奏へ!
で、ピアノも触らず1回目の演奏。お願い通り、アナウンスも入れてもらって撮影もしてもらう。
最初の前奏からミス。そして、ミス、ミス、ミス。
アタフタし、しまいには指もプルプル震えてくる。
そんなに緊張している感じは無かったのに、やっぱり緊張しているらしい。
ミスミスミスを繰り返す演奏だったけど、通し練習のおかげか、止まらず弾き終える。
終わったあと、スタイン先生は「流れがあって良かった」と言ってくれたけど、どう思い返してもミスだらけ。でも、ま、いいやと思って、1回だけで止めることにした。撮影会じゃなければ、普通はぶっつけ本番1回キリだしね。これでいいや。大先生みたいに無かった事にはしない!そういう覚悟で演奏しないとね!などと心の中で呟いて、再開後2回目の発表会は終わった。。
演奏はまだアップされていないので、自分の演奏を観なおすことはできていないんだけど、これが今の自分の現状、精一杯だと思って受け入れるよ。
次の発表会の時には、今回の経験を生かして計画を立てよう。
・練習期間は3か月、2カ月で曲を仕上げて暗譜して、残りの1か月はブラッシュアップ練習に費やす。
・自分のレベルと、かけ離れた曲は選ばない。
・普段はつけないけど、発表会練習の時には練習日誌をつける
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で、来月は、大先生主催の協会コンサート。
これが終わったら、大先生の電話は居留守にして引きこもってやる。
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