バイエル99番、変ロ長調の音階

第三ステージ

ではバイエル99番へ進みます。ここでは変ロ長調の音階も練習 します。変ロ長調はヘ長調の下属調にあたり、♭がミにもう一つ増えます。 ヘ長調とはミの音以外は共通音なのですが、指使いは大分変わってきます。 しかし、バイエルでは両手ユニゾンでの音階練習はなく、 加えて今まで2の指から弾きはじめるパターンも何回か練習してきて いますので、このバイエル99番の変ロ長調のスケールは、それほど大きな 問題もなく弾けると思います。また、バイエルではこの変ロ長調をもって 音階の練習は終わりです。ここまで全24の調のうち、長調7つ、短調1つ の、合計8つの調を練習した事になります。

バイエル99番は、右手旋律に、同音連打と装飾音符、スケールが 入っています。また、随所(2小節目など)に右手と左手で6度になる和音で 進行するメロディーの部分があります。この部分は両手でひとつのパターン ですからぴったり合わせるように気をつけてください。

また、楽譜の なかに小さな音符で書かれた装飾音符があります。この様に拍の前から かかれている装飾音符の弾き方は、大きく分けて2種類あります。一つは、 前打音として拍が始まる前(前の拍の終わり)から弾き始めて、拍の頭の 音符を拍に合わせる弾き方と、もう一つは、拍が始まるのと同時に拍の頭から 弾き始める弾き方です。バッハなどの場合は、ほとんど 後者(拍の頭から弾き始める)で弾く事が多いのですが、バイエル99番 の場合は、どちらでも好きなほうで弾いても構わないと思います。

左手伴奏は、2つの音を交互に弾くパターンが主です。カクカク したりアクセントが付いてしまったりしないように注意し、滑らかに 弾けるよう練習してください。ふわふわと漂っているようなイメージ で弾くと良いでしょう。リピートの部分は、一度鍵盤から一瞬指を離して 弾きなおすようにすると、ピアノにしやすくて、綺麗に聞こえます。

曲の最後、4分音符のように、間隔が広い音符で強弱をつけるのは なかなか難しいので、どうしてもうまくいかなければ、最低限すべて同じ強さで 弾いて、一番最後の音だけ少し抑えて弾くようにしたら良いと思います。

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