バイエル94番、ヘ長調の音階

第三ステージ

ではバイエル94番へ進みます。ここではバイエルで初めて調性記号に♭が ついている音階の、ヘ長調の音階も練習します。

ヘ長調はハ長調の下属調で、シの音以外は共通音となります。ですがト長調の音階練習の 時に調と調の関係にも少し出てきたように、 調性記号に♭がつく音階は、スケールの指使いが今までとは変わってきます。 しかし、ヘ長調はその中でも比較的弾きやすい調で、左手のスケールは ハ長調と指使いが同じです。でも、右手が少し変化していて慣れるまで 注意が必要です。また、♭がつく調のスケールは♯5つまでの長調に くらべると鍵盤と鍵盤の間隔が広くなって弾きにくくなることが多いです。 手首の回転などをうまくつかって指をくぐらせましょう。

最初はゆっくり 一音一音考えながら、絶対に間違えないように練習してください。 何度も間違って弾いてしまうと、間違えるように弾く練習をしているのと 同じになってしまい、いつも間違えてしまうように癖がつきます。 どの曲や練習もそうなのですが、最初は絶対に間違えないように練習 を始めるのが、結果的にはクリアへの近道となります。

バイエル94番は引き続きヘ長調の曲です。この練習曲は、右手の 旋律がシンコペーションと なっています。加えてスケールの練習もあります。この曲は右手を弾くときには かならず左手も同時に打鍵しますので、左右がバラバラにならないように 合わせましょう。左手の伴奏は休み無しのアルペジオです。なるべく 無用な力は抜いて弾くようにします。特にこういう形のアルペジオの伴奏 は1の指が多用されるために指がつりそうになってしまいます。1の指は なるべく力をいれずに、手首の横回転を使って「軽く鍵盤に置く」くらいの感覚で弾くとあまり手が 痛くならないと思います。出来れば意識してみてください。

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