バイエル50番・51番・52番

第二ステージ

引き続きバイエル50番~52番に進みます。新しい事が ちらほら出てきますのでしっかりマスターしましょう。

バイエル50番の指配置は、46番と同じです。これも46番が 弾けていればサックリ終わります。50番もバイエル45番のようにトリルの 予備練習みたいな感じになっています。注意点も45番と一緒です。 スラーの切れ目に注意して弾きますが、左手伴奏はレガートになっています ので、曲の中間部(9小節目の小節線が二重になっている所から)はスラー が切れているように見えますが鍵盤から指を離さずそのまま弾き続けます。このスラー はフレーズを意識して欲しいためのスラーです。

バイエル51番も、これまた46番の指配置に少し変化をくわえた 感じになっています。51番は左手に新たなパターンとしてオクターブの 跳躍がでてきます。具体的には下のソから真ん中のソまで1オクターブ 音が飛びます。リピートに入って4小節目、前の小節の最後のソから その下のソへ飛び、また一つ上のソに戻っています。まず、真ん中のソから 下のソを交互に行ったり来たりして鍵盤を弾き、1オクターブの間隔 を指に覚えこませて、すばやく移動する練習をします。音が切れてしまってはいけません。 間違えたくないばかりに指をオクターブの間隔に開いたまま弾こうとすると 手がつっぱって力が入り痛くなります。上から下へ行く間の一瞬だけオクターブの 間隔で指を開き、下のソを押さえている間は力を抜いて楽にします。その後 また一瞬だけ1オクターブ指を開いて上のソを押さえ、また力を抜きます。 力を抜いていれば指の形は過去に学んだ 通り自然に丸まっているはずです。オクターブの練習をしているときに、 指が痛いと感じたらフォームをチェックしてみましょう。後はリピートに 入った一小節目の左手が5の指・シから始まっているのを間違えない ようにするのと、左手が右手の合いの手になっているフレーズのスラー 前は一度弾きなおすように注意して練習してください。

バイエル52番は、8分の6拍子です。この拍子は一拍に音を 均等に3つ入れた「3連符」といわれるものが一小節に二つ入っています。 一拍を3つに分けるときに一つ一つは8分音符を使用していて、それが 一小節に付き6つあるので、8分音符が6つの拍子、8分の6拍子です。 厳密に言えば一拍一拍を8分音符でとって、一小節に6カウントとるので しょうが、合理的じゃないので上記の通り、一拍を3つに分けて一小節2拍 とって6拍子にして使っている事が多いです。要は4分の3拍子がとても早くなったものが連続 していると考えても今のところ良いと思います。ただ楽譜の表記方法として便宜上 8分音符使っているだけなので、4拍子のつもりで弾くと違った曲になって しまいますから注意が必要です。バイエル52番の場合は、付点4分音符 一つ分の長さで一拍ということです。このこと以外は指配置もバイエル 46番と同じですし、割と弾きやすいと思います。

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