猫の抜歯~リターンズ

猫ダーティペア

何だかんだあって、協会コンサートが終了。

協会の総会コンサートは、初めて、県庁所在地にあるホールでの開催になったけど、予想以上に人が来てくれた。

自分は、子供が弾くようなソナチネの全楽章を弾いたけど、いつも通り、ミスだらけ。やさしい曲も、まともに弾けない事を再確認。しかも、楽譜もデジタルの楽譜にしたってのに、本番では譜めくりタイミングを間違えてしまった挙句、前のページに戻ってしまって、三楽章目は結局、暗譜で弾く羽目に。

もちろんテンパって一瞬止まってしまったり、指が追い付かなくなって誤魔化したりと、さんざんな出来。ま、仕方ないね。

これをもって、最低でも一年はコンサートには出ない予定。つか、ずっと出たくない・・・

今年の目標としては、ツェルニー50番を終わらせるつもり。
現在は38番をやっているから、ちょっと無理かも知れないけど、今年は無理でも、「今年度中」には終われるよう頑張る。

さて、ケイの手術から約一年経った2022年の1月、毎年の健康診断とワクチンのために病院へ。血液検査の結果は二人とも、まぁ良好だったけど、ユリの口内状況が悪くなっていた。

ケイも2歳にして、全臼歯抜歯を行う羽目になっていた。デンタルケアも色々八方手を尽くしたけど、それでも突然ケイの歯が抜けてしまったので、もう、遺伝なのか、持って生まれたものなのか、仕方なく抜歯をしたんだけど、当時ユリも既に口臭がしていたので、遺伝的なものだとすれば、ユリも遅かれ早かれ抜歯の時が来るものと、覚悟はしていた。

それが、とうとうやってきてしまったのだ。

診断の結果として、やはり抜歯は避けられないと言う。仕方がないし、若いうちに手術した方がいいと思うし、手術を3月末に予約。

手術の2週間前には、抗生物質の注射に病院へ。

ユリは知覚過敏の発作がケイよりひどいので、病院に連れていくのも一苦労。なにせ、ストレスがかかるとすぐさまピクピク発作が始まってしまう。病院に連れて行く間もギャーギャー騒いでプルプル震え、おしっこもチビってしまうのだ。

手術前日の夜から絶食、当日の朝からは水も絶って準備。ケイとユリは二人で一組扱いなので、どちらか一人だけ食事を抜くこともできず、二人そろって絶水絶食。可哀そうだけど。。。

手術当日は、午前11時に病院へ連れていく。ここの病院はいつも混んでいて、なおかつ先生が丁寧に診察するので待ち時間が半端ない。でも、予約システムとかは無いので、一度病院へ順番取りの受付に行って、その後、猫を連れていくというスタンス。じゃないと、2時間とか平気で待つ羽目になるので。

なので手術当日も、朝、順番取りに来ますと伝えるも、手術の預かりだから必要無い、連れてきたら優先してすぐに預かるのでと言われ、一抹の不安を覚えながら了承していた。

なにせ、ケイの時も同じことを言われたのに、病院へ連れて行ったら30分も待たされ、こちからら受付に申し出てようやく順番が来た、ってのを経験していたので。すぐに預かると言われていたから、午後から出勤する予定だったのに、いつまでも呼ばれないし、ケイも待合室で無駄にストレスがかかるし、正直げんなりしたのだ。

で、今回のユリ。11時ということなので、10時50分に病院へ。ただでさえ絶水もしているってのに、車の中でも鳴きどおし。受付に行くと、すぐに呼びますから待合室で待ってくださいと言われ、車から連れてくる。

前の人の診察が終わり、次かと思ったら、違うワンちゃんファミリー(犬1匹と人間夫婦)が診察室へ。

話が違うじゃん、と思いつつ、そのまま待合室で待つ。ユリはキャリーの中で大騒ぎなので、手だけ入れてナデナデしながらひたすら待つ。

15分経っても呼ばれず、30分経っても呼ばれず。。ユリは鳴きどおし。ストレスMax。鳴いてはいるけど騒ぐ元気も無くなって、キャリーの中でぐったり状態。こういう風になるから、いつもわざわざ人間だけ先に来て順番取っているのに、そして少しでもストレスを減らすために車で待っているというのに。だから、順番取るって申し出たのに、やっぱりこんなことに。。。

ユリも人間もストレスが限界に達し、頭の血管がブチ切れそうになって来た頃、先に診察されていた犬一家と先生の笑い声が診察室から漏れてくる。

もう限界だ。既に40分も待たされている。もういい。ユリを連れて帰ろう、そして違う病院へ行こうと決意して、受付へ行き、「話が違う。もうユリは連れて帰る!」といささか怒鳴り気味になって宣言していると、診察室から犬一家が出てくる。すぐに診察室へ呼ばれたが、こっちは怒りMax。そのままの勢いで、今回に限らず今までの不満が爆発し、怒涛のように文句を言ってしまった。

今までもさんざんだった。受付の順番票がまだ無かったころ、無人カウンターに診察券を置いて診察を待つシステムだったけど、その時だって、後から来たババァが私の診察券の前に自分の診察券を置き、順番が狂ってみたり、診察が終わったのに会計に15分待たされたり、毎月ユリの薬を受け取りに行くのだって、あらかじめ電話して用意してもらっているのにも関わらず30分待たされることもあったり。

ケイの手術の時だって、最初は日帰りと言われ、いざ手術してみれば当日いきなり一泊入院と言われ、次の日急遽仕事休んで迎えに行ってみれば、「トイレにも行かず、ご飯食べなかったので、おうちで食べさせてください」と言われ。点滴とかしましたか?と尋ねるも、何もしてませんと言われ。

言われた事と話が違う、と言うことがさんざん続いたから、病院に行くときには、して欲しい事などをあらかじめ文書にしたためて持参し、病院との間に齟齬が生じないようにし、猫を待たせる時間を短くするために順番取りに精を出し、こちらが出来ることは出来る限り努力してきたけど、当の病院が危機感も無く、言ったこと言われたことを、ちゃんと守って実現してくれないなら、もうどうしようもない。

人間が付いていてもこんな扱いなんだから、猫だけ入院したらどうなるのか。苦しくなっても放置されるんじゃないのか。相手を待たせることに無頓着で危機感ゼロなら、入院中に何か不測の事態が生じたら、手遅れになるんじゃないか。一事が万事、氷山の一角、ハインリッヒの法則だ!!

ってなことを、怒り心頭でまくし立ててしまったわ。

先生始め、職員一は直立不動で俯き、おっしゃる通りです、言われても仕方が無いです、こちらのミスです、てな感じになってしまい、少し冷静になる。

自分が「こんな文句言われて嫌な思いをさせられたとこの猫なんて治療したくないでしょうから、連れて帰ります」と言えば、先生は、「もう信用が無くなってしまったかも知れませんが、治った訳ではないから解決できていません。ユリちゃんの事を考えれば、早く苦しみが解放された方が良いと思いますし、厳しい事を言われたからと言って、治療に差が出ることはありません。おっしゃることはごもっともの事ばかりです。お嫌でなければユリちゃんを預からせて欲しい」的なことを言うので、さらに少し冷静になり、結局ユリを預けることに。。。

帰りの道すがらも、帰ってからも、自己嫌悪。

本当ならケイの手術が終わった時に病院を変えるべきだったのかも知れないけど、ユリも毎月投薬されているし、ユリの抜歯も将来来るし、それが終わるまでは我慢しようと思って、この1年我慢してきたのに・・・

この先生の専門というか、得意分野がデンタルケアで、手術経験も豊富ということもあって、せめてユリの歯の手術が終わるまでは耐え忍ぶ予定だった。

それが台無しに。

ま、過ぎてしまったことは仕方がないので、ユリの手術が無事に終わることを祈りながら家で待機。すると先生から電話。

ユリの歯の状態は思ったよりも悪く、臼歯だけじゃなくて犬歯もダメらしい。下の犬歯は大丈夫だけど、上の犬歯がもう四分の一くらいしか歯茎に止まってないらしく、ここで残しても遠くないうちにまた抜歯になる、でも上の犬歯を抜けば、下の犬歯に唇が巻き込まれて化膿を繰り返して、結局また下の犬歯も抜歯になる可能性があるとの事。

少し悩んだけど、結局、臼歯は全部、犬歯はダメな上の2本を抜歯、下の犬歯と上下の切歯は残す、と言うことになった。下の犬歯に唇が巻き込まれにくくなるように、上の歯茎も調整するとの事。手術は予想よりも大掛かりになってしまい、午後3時くらいから始まったのに終わったのが午後6時くらいだったとの事。麻酔が覚めて異常が無い事を確認して先生から電話があったのが午後8時くらいだった。

その際、怒鳴ってしまったことを謝罪し、人間が待たされるのは問題が無いので、明日も特に優遇とかしなくて良いですと伝えて置いた。

次の日、ユリを迎えに行く。前日、怒鳴り散らかしてしまったからバツが悪い。しかも、病院のスタッフたちは満面の笑顔、そして待ち時間もゼロ、会計の時ですら、ほぼ待ち時間ゼロだった。

なんか逆に恐縮する。ちなみに料金は約9万円也。

ユリは、再会してから文句を言いまくり。家に帰っても怒りながらバタバタし、落ち着くまで1時間くらいもかかってしまった。で、落ち着いたけど、ご飯もろくに食べず、水も飲まず。

ケイの時もそうだったので、ある程度は覚悟していたけど、うちの子たちは2人ともウエットフードは全然食べないから、ほんと、困る。ちゅーるだけは食べるようになったから、今回はちゅーるの総合栄養食をメインに考えていたんだけど、それも、ろくに食べない。1本食べたら終わり。そして2時間後くらいにまた1本とか言う感じで、退院日の昨日は4本くらい。

今日も朝1本、昼1本だけで、水も飲まず。トイレには入ったから少し安心したけど、それでも3日も、まともにご飯たべてないので、何か食べれるものがあるかも知れないとキャットフードを、とりどり買って来てみた。

もう、泣きそう・・・

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