20数年振りに人前でピアノを弾く

ピアノメインの音楽関係

長大ブランクを経てピアノのレッスンを再開してから2年。

とうとうコンサートに出演することになった。
発表会という訳ではなくて、個人宅で行われるホームコンサートだ。

もともと大してピアノが弾けるわけでもなく、発表会の経験すら、大昔に3回出たことがあるだけ。それに、発表会は基本的に、その先生にピアノを習っている人たちが出るものだけど、今回は、地元で音楽活動している方たちがメインで演奏なさる、ホームコンサート。

基本的に、音大を出た方々や、音楽関係のお仕事をなさっている方たち、音大は出ていないけど地元ピアニストとしても活動なさっている方(←この方はお医者さん!)など、自分から見ればソウソウタル面々・・・

なぜ、この中に自分が加わっているのか加わったのか、いまだに理解に苦しむ部分があるのだが、なんか多くのひょんなことが、この一年くらいの間に起こって、気づいてみれば地元で活動している音楽協会の末席のひとつを、泥まみれに汚している自分が居る。。。

で、ホームのコンサート?は気軽な会だから出なさい・・・と大先生のお達しがあり、小品で良いなら・・・・と参加することになってしまった。

参加が決まってから2か月、一応2曲弾くことになっていたのだが、おずおずと後から1曲だけにしてもらい、シベリウスの小品を練習開始。小品だし、2か月あるから何とかなるかと練習を始めたが、ここ20数年、ちゃんと曲を仕上げた経験をしていなかったせいか、思うように弾けない。

まず、歳のせいか暗譜もできず、覚えられない。楽譜を見ながら弾いても、弾いている最中に、楽譜のどこを弾いているのか見失う。ついでに老眼も入って来ているので、楽譜がよく見えない始末。。。

弾けないところがようやく弾ける感じになって来たと思ったら、今度は今まで何も問題なかった所が急に弾けなくなり出す。そこを練習して希望が見えたと思ったら、また違うところを間違いだす。ほんと、もぐらたたき状態。五里霧中。

こんなにも酷い状態なのかと、自分の事ながら、あらためて認識した。そういう意味では、とても良い経験なのかも知れない。

とにかく、ひたすら暗譜を心掛け、一週間前になってようやく暗譜。本番のコンサートでは、楽譜をみながら弾いても良い事になってるんだけど、いつまで経っても弾けるようにならないので、もう暗譜しか手段が残されて無かった。

どうしても完全に弾けない所は、なんかそれっぽく聞こえるように誤魔化す練習をして(←つか、弾けるように練習しろよw)、不安なところをいくつも抱えたまま、本番に臨む。

本番当日は、家で朝、衣装も着て一回だけ本番さながらに弾いてみた。家なのに、もうすでに緊張もしていてヨタヨタだったけど、とりあえず、止まらずに弾き切った(←恐るべき低レベル)ので、もう、リハーサルも無しでぶっつけ本番へ。会場で、大先生に「一回弾いてみたら?」とお声をいただいたんだけど、弾けば弾くほどおかしくなりそうなので、丁重にご辞退申し上げる・・・

本番というものは、自分の実力の7割も出せれば良いほう。下手すると実力の半分も出せない、などと言われるが、本当にそうだと思った。いざ、自分の演奏が始まってみると、指は震えるし、楽譜も見えなくなるし、いつも弾いているピアノと弾き心地が全然違って、想像と違う感じの音がでたりするし、何度も止まりそうになった。感覚としては、15秒に一回くらいは何らかのミスをおかしていたと思う・・・・とりあえず、止まらずには演奏できた・・・・

唯一の幸いは、コロナ禍のご時世で、観客は関係者だけの、事実上、WEBコンサート収録会だったことだ。ほとんど聴衆が居なかったから(といっても居るのはお歴々な方たちなんだけど)、少しだけ気楽だったのかも。

取り敢えず、ホームコンサートは無事に?終えることができた。

がしかし、2か月後の、協会の総会コンサートでも演奏するようにとのご命令が下る。。。
めっちゃやばい。さっさと曲を決めて練習せねば・・・

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