バイエル83番・84番・85番

第二ステージ

ではバイエル第2ステージ中ボス直前の締めくくり、バイエル 83番~85番へ進みます。次はいよいよ大ボスになってしまいます。 今までやってきたことで不安なものがあれば、復習してマスターして おくように頑張りましょう。

バイエル83番は、ハ長調のスケールの練習曲です。何度も言いますが、 ハ長調の音階はスケールの基本です。次のステージで出てくる短調の 音階やヘ長調、変ロ長調のスケールをこなすためにも是非とも習得 して置かなければなりません。この練習曲には新しい事として、左手 の指替えが出てきます。5の指で音を弾いた後すぐに1の指で同じ音を 弾きなおして続けるというものです。コツとしては、その直前部分で 1→5の指へ降りてくる時、1の指が用済みになった後、他の指が打鍵 しているときに少しづつ1の指をくぐらせて置くようにします。小指 と親指でものを摘み上げるような感じを意識してみるのも良いでしょう。 また、スラーの切れ目、休符を忘れないように注意して練習しましょう。

バイエル84番は、とても難しい練習曲です。両方の手とも3度の和音 進行で掛け合いのパターンです。バラバラにならないように音の大きさも 揃うように頑張りましょう。右手左手はちょうど1オクターブ離れた まったく同じ音を弾いています。曲の後半は音型が逆になって、右手 と左手の音が一部かぶるような感じになります。右手を弾き終えたら すぐに指をよけて左手が弾けるようにします。右手を弾いているときに 左手をその上に覆いかぶせるようにスタンバイさせて置き、右手が 弾き終わったらすぐに手前下側へよけて左手を弾き始めるのが良いと 思います。どうしても和音がバラバラになってしまう人はフォームを 見直して手や指に過剰な力が入っていないか考えてみましょう。また、 フェルマータについて書かれていることを理解して置いてください。

バイエル85番は、4分の2拍子ですが、3連符で構成されているので 8分の6拍子と実質的には変わりません。また、音階の練習はまだ していませんが、バイエルでは初めて出てくる♭が付いた曲、 ヘ長調の練習曲となっています。ヘ長調はハ長調の下属調なので、 シの音以外はすべてハ長調と共通音です。85番は、途中、左手に 旋律が移って右手が伴奏になる以外は、取り立てて新しい技術は ありません。左手伴奏部分に時々出てくるシの♭を忘れてしまわない ように気をつけましょう。

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