ユリ、ご立腹

猫ダーティペア

基本的には仲良しのケイとユリなんだけど、ケイが退院してきてから、ユリがえらく怒っている。

どうしても、というか必然的に、ケイの事に注意を払う機会が増えてしまうし、ユリからみれば、ケイばかり可愛がっているように感じるのも無理はないかも。生まれて初めての「おひとりさま」な一日を満喫した後のユリにとっては、邪魔者が帰ってきたばかりか、自分の優先順位が下がってしまっていることが、我慢ならなかったのかも知れない。

ケイが手術するにあたっては、布カラー制作を始め、様々な準備をしないとならなかったし、家の中の環境についても、カラーをつけたままでも違和感少なく過ごせるように整えた。

キッチンに上がり易くするために椅子も用意したし、カラーつけたままご飯をたべられるように専用の猫食器台も買ったし、水の容器もカラーが邪魔になりにくい形のものを設置。ケイのお気に入りスペースは、家の中で一番高いところである食器棚の上の、さらにボックスの上なんだけど、そこまで上がらなくても良いように、他にも数か所、くつろぎスペースを新たに設置。普段からエアコンは24時間運用をしているが、ストーブを点けていない留守中も寒くないように、清水の舞台から飛び降りて高級電気パネルヒーターも購入。

すべてはケイが優先になってしまったので、ユリとしては面白くない。しかも、自覚があるのか無いのか、たぶんあるとは思うんだけど、ケイは、これみよがしに甘えてくる。ユリが甘えに来ても、すぐさまやってきて横入り。。しまいにゃ、ユリのお気に入りスペースで、ユリしか使用していなかったエアコン下のハンモックに、ケイが入りびたるようになってしまった。

そんな中、ユリは、ケイが近寄ってきたら激おこMaxで威嚇するようになっちゃって・・・

20201221退院後のケイを威嚇するユリ

ケイに対してムカついているのもあると思うけど、カラーをつけているので、何か大きいものが攻撃してくるように、ユリには見えているのかも知れなかった。

ユリに威嚇された後、ケイと言えば、うるうるした目で可哀そうなヒロインみたいになってしまうので、かわいそうになって余計にケイに注意が向いてしまう悪循環。。。

色々考えた結果、先住猫と新入り猫のように対応することにした。たとえ一日であっても、ユリの方が長く家にいるし・・・つか、無理やりな理屈だけどw

で、ユリを優先して可愛がり、文句を言われたらナデナデ、思う存分抱っこ(下手すると1時間も2時間も抱っこを要求するユリ)、ケイが横入りしてきても、ユリがどっかへ行くまで、二人同時にナデナデ、なんかを心掛けるようにした。人間にとっては、手間暇が倍。でも、現状他に方法が見つからないので、試してみるしかなかった。

そんなこんなで二日後 ↓

20201223猫関係が雪解けの兆し

だんだん仲良しに戻ってきた感じ。
ほんと、双子?って大変w

その後、ケイは順調に回復し、年末には予定通り抜歯。カラーもはずれて元通りの生活へ。つか、元通りよりも元気になって、食欲も旺盛、ただでさえ肥満なのに、さらに太り、過去最高記録の体重を更新中。いつもろくろく遊ばないケイなのに、たまには遊ぶようになった。

思えば、ずっと歯が痛かったのだろうと思う。それで遊ぶ気力も少なかったのかも知れない。最初からあんまり走り回ったり遊んだりしないケイだったので、気づかなかった。食欲も普通にあったし、つか、ずっと順調に?太って来てたし、まだ若いし、まさか抜歯しなくちゃならないほど悪くなってたなんて、想像できなかった。。

19歳で亡くなった先代猫も、過去病院でスケーリングを2回くらいしてもらっていたとは言え、ずっと口臭があったし、歯茎も赤くなってたり、時には歯もグレーになってたりしてたんだけど、歯が抜けるどころか、骨を拾う時に火葬場の人から「高齢で歯が全部そろっている子は珍しいですよ」と言われたくらいだったから、ケイも5歳くらいになったら病院でスケーリングしてもらおう、なんて漠然と計画してた。でも、当然だけど、個体差はあるものだ・・・

ケイの抜歯の日、今後の口内ケアを相談したとき、インターフェロンの話が出た。本当は口内環境を整えるものでは無いんだけど、体の抵抗力を増やす?効果があって、結果的に口内環境が良くなる場合があるので、確実な方法ではないが、試してみることに。ケイだけではなくて、ユリも同時に行うことにした。一応、病院でスケーリングをした後に使うのが効果的で、なにもせずに使っても10%とか20%程度しか改善効果はないらしかったが、どうせなら二人とも同時の方が良いので、処方してもらった。

インターベリーという商品名の、動物用インターフェロン製剤。週に2回、口内の粘膜に塗り付け、5週間で合計10回摂取させたら、後は一年間効果が持続するらしい。インターベリーは犬の大好きな味であるらしい、イチゴ味だって。でも、猫ってイチゴ食べないよね。獣医さん曰く、おいしいから結構喜んでみんな舐めますよ、だったが、うちのダーティペアは、何味であっても大暴れ。

でも、そのかいあってか、今ではケイの口臭は激減し、ユリの口臭も少しはマシになり、病院で処方してもらった歯磨きジェルも問答無用で塗り付けているので、改善していると思う。

ケイは、歯の痛みのストレスが減ったせいか、ピクピク発作も少なくなった。無くなった訳ではないが、ピクピクを見かけない日もあるレベル。ユリも、同じようなレベル。

多くは望まず、現状でも十分ありがたい事なので、これを維持していけるように、決意を新たにした。

次は、一か月後の定期健診とワクチンだ。。。

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