それではいよいよバイエル62番に進みます。何がいよいよなのかと言うと、 練習を始めたらイヤでも解るでしょう(哀)。
バイエル62番の指配置は、右手はドレミファソ、レミファソラ、 のそれぞれ高い方ともう一つ高い方に、ソラシドレが真ん中と高い方が 出てきます。ドレミファソ・レミファソラ・ソラシドレが、それぞれ 2箇所づつ出てくるという事です。左手は、ドレミファソとソラシドレが それぞれ真ん中と低い方の2箇所づつと、低い方のファから始まる伴奏が ついてます。ト音記号とヘ音記号が入り乱れている上に、鍵盤上の手の移動も 一小節ごとにオクターブ飛んで、オクターブ以上戻って、またオクターブ… と慌しく落ち着く暇もありません。頭がごちゃごちゃになってしまうと 思います。この曲をクリアするのには少し時間がかかると思いますが、 ここで鍵盤移動をしっかりマスターしておかないと、先へ進んでも大変 さが先延ばしにされるだけです。ここで頑張りましょう。
練習方法としては、まずゆっくり弾く、とにかく慣れる、そして覚えてしまう、 に尽きるのですが、弾くのに忙しくて次がなんの音なのか何処の音なのか 思い出せずに、頭が真っ白になってしまうという人も多いと思います。 曲のパターンは、低い方の音を弾いたら(たとえばドレミファソ)次は1オクターブ 上の同じ音(ドレミファソと同じ音)を弾く、の繰り返しです。レミファソラ 、ソラシドレでも同じです。まずこれを頭に入れましょう。もうひとつ、 ソラシドレの2回目(1オクターブ上の方)を弾き終わった後は、必ず ドレミファソに戻るという事です。以上2点は両手とも共通です。 また左手は、レミファソラが出てきません。 ドレミファソ、とソラシドレ、だけです。つまり、リピートからは、 ソラシドレを2回弾いて、ドレミファソを2回弾く、またソラシドレを 2回弾いて、ドレミファソへというパターンです。ここまで3つのポイント を頭に入れれば、弾きやすいと思いますので、後は鍵盤移動に慣れる だけです。そのほかの注意点は、左手伴奏部の休符、バイエル43ページ に書いてあるスタッカートを理解して練習することです。バイエル62番 は大変ですが、適当に済ませずにしっかりマスターしてください。
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