それではいよいよ、バイエル106番へ進みます。これが終了すれば バイエルは卒業となります。最後の力を振り絞って頑張りましょう。
バイエル106番は、3拍子でハ長調の半音階練習曲です。105 番とは違って、今度は両手のユニゾンで半音階を練習します。鍵盤 移動ばかりで忙しく、頭がゴチャゴチャしてしまいますが、ゆっくりと 練習を始めて、暗譜してしまうのが一番楽です。
楽譜上には様々な指示が 散りばめられていますが、ここではユニゾンの半音階が弾けるようになれば 良しとして、無視してしまいましょう。しかし最低限、楽譜に記されている 音は間違えずに弾けるようになるまでは練習をしてください。半音階 の途中で間違えたり、両手の音がバラバラになってしまったりしている うちは、卒業にはなりません。
右手については、前のバイエル105番でも練習しているので、 ある程度、大丈夫なのでは無いかと思いますが、左手は、なかなか弾けるように ならないかも知れません。左手だけで、ゆっくりと滑らかに弾けるように 練習しましょう。
左手に十分な力が付いていない人にとっては、2の指が 入るときなどに、どうしても手がクニャクニャしてしまうと思います。 一音一音、力を抜きつつも、きちんと鍵盤の下まで打鍵できているか、 確認しながら練習します。
半音階の場合は、5の指が使われていません。 4の指も最初と最後くらいしか登場しません。使っていない4と5の指は、 他の指が動いている間には力を抜いておきます。ピンと伸びていたり、 広がっていたりしていれば、それは力が入っている証拠です。また、他の 指の動きと連動して動いてしまっていても、いらない力が使われている 証拠となります。なるべく、使っていない指は、ただぶら下がっているだけ、 という感じにできるよう、頑張ってみてください。難しければ、せめて意識 だけでも持ち続けられるように頑張りましょう。
半音階のユニゾンが ブレたりカクカクしたりせずに、滑らかに間違えずに弾けるようになって、 曲が演奏できるようになったら、卒業とします。おめでとうございます!
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